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美しい海とともに
 創業弘化3年(1846)―。太田缶詰株式会社は、佐賀関の近海で採れる豊富な海産物を使用した、水産加工工場としてはじまりました。明治23年(1895)には、国内でいち早く缶詰製造技術を導入し、さざえなど魚介類の缶詰の製造を開始。また、着物から洋服へ移行する時代には、貝殻を利用した貝ボタンの製造も始め、海外への輸出も行っていました。
明治生まれの疑洋風建築
 明治28(1907)年に現在の地へ工場を新設・移築しましたが、現在ある主屋はこの時に建てられたものです。内部を若干改修工事していますが、ほぼ当時のままの佇まいを残しています。木造瓦葺きの疑洋風建築で、近隣の職人たちの手によって建造され、随所に高度な職人技を見ることができます。平成11年(1999)に国の登録有形文化財に登録されました。
 玄関の屋根には、富士山の鏝絵が配されており、「日本一の会社になるように」との願いが込められたもので、太田缶詰工場のトレードマークとなっています。主屋の1階は事務所、2階の応接室は、海外からの客人をもてなすために洋風にしつらえています。天井にはぼたんをモチーフとした鏝絵がほどこされています。
↑玄関の屋根
←2階の応接室・天井
 母屋の座敷は、天井は高い造りで、周囲の壁は京都西陣の良質な土を使った、伝統的な聚楽壁となっており、室内の有害物質の匂いを吸湿したり、水分調整をする優れた性質を持っています。現在は、「御食事処 関蔵」の客室として使用しており、電気や扇風機などの調度品も当時のものを現役で使っています。
 工場の裏にある石倉は、主屋より遅れて建てられたとされています。現在は工場の一部として使用しており、入り口のみ改修をしていますが、内・外ともに建設当時のままです。石倉の内部は年間を通じて、一定の温度が保たれるため、代々伝わる資料など、虫食いもなく保管されています。
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太田缶詰工場 〒879-2202 大分市佐賀関大字白木332 Copyright(C)2006 SYUKAN Co.,ltd. All Rights Reserved.